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アフリカゾウ「砥夢」(トム)の夜間放飼を始めました
 └─多摩  2016/08/18

 多摩動物公園の「砥夢」(トム)は7歳のオスのアフリカゾウです。来園したのは2012年11月、3歳の時でした。砥夢もそれから大きく成長し、大きく成長するとともに、夜間も活動的なようすが見られるようになりました。そこで夜間は少しでも広い場所で充実した時間を過ごせるよう、今年(2016年)6月から「夜間放飼」を始めました。寝室と非公開の予備放飼場の間の扉を開けたままにして、出入り自由にしています。

 夜間放飼は2015年10月にも一度試みたのですが、気温が下がる時期だったため、一晩だけで終わりにしました。それから半年以上が経ち、久しぶりの夜間放飼なので、担当職員2名が泊まりこみで観察することにしました。


予備放飼場に出た砥夢

 予備放飼場に出た砥夢は歩き回り、えさのカシの枝や自生している草を食べながらゆったりと過ごしてました。ただし、ふだんと違って室内で横になって眠る行動が見られませんでした。

 しかし、日が経つにつれて新しい環境にも徐々に慣れ、まずは室内で眠るようになり、今では外でも横になって眠るようになりました(夜間のようすは監視カメラで録画し、確認しています)。ときには、外に作ってある砂山を牙で崩したり、お気に入りの丸太を運んで遊んだり、子どもらしい一面もまだ見られます。大雨の日は体をあまり濡らしたくないようで、室内でマイペースに過ごしています。

 今後、砥夢の体重測定をおこなう予定です。昨年8月に2,300キロだった砥夢の体重は、どのくらい増えているでしょうか? この先どのようなオスゾウに成長していくのでしょうか? そして砥夢の未来のお嫁さんは?(気が早すぎですね。)ますます砥夢の成長から目が離せません。

〔多摩動物公園北園飼育展示係 吉川道子〕

(2016年08月18日)


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