多摩動物公園では、災害などの緊急事態に備えた動物脱出対策訓練を実施します。この訓練は、年に一度、多摩動物公園と上野動物園で交互に実施しているものです(昨年は上野動物園)。
今回はチンパンジーの脱出事故を想定し、来園者の避難誘導および脱出動物の捕獲訓練などを、日野警察署と日野消防署の協力のもとで実施します。
なお、訓練時間中は、来園者のみなさまの訓練エリアへの立入りを制限いたします。どうかご了承ください。

2015年に実施した訓練のようす
訓練の詳細
日時 2017年2月7日(火) 13時30分~14時30分[小雨決行]
場所 アフリカ園チンパンジー舎から正門付近一帯
脱出想定動物 チンパンジー1頭
※当園職員がチンパンジーに仮装します。
訓練概要
「地震によりアフリカ園チンパンジー舎運動場のタワーのワイヤー下部が外れ、ワイヤーにつかまっていたチンパンジー1頭が反動で堀の外へ飛ばされて観覧通路側に脱出した」と想定し、来園者の避難誘導・関係機関への通報・脱出動物の追跡捕獲・負傷者救護などの訓練をおこなうものです。
訓練スケジュール
◎地震によりチンパンジー運動場のタワーのワイヤー下部の留めが外れ、揺れたワイヤーの反動でチンパンジー1頭が園路へ脱出。
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◎園長は非常配備態勢を発令し、対策本部を設置。来園者の避難誘導、警察署・消防署への連絡。場内の安全確認と応急処置を指示。
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◎脱出したチンパンジーは「はやし広場」方面へ逃走。
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◎捕獲隊の車両と遭遇したチンパンジーがチンパンジー舎方向へ逃走。
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◎捕獲作業中の捕獲隊員1名が背後からチンパンジーの攻撃を受けて負傷、救護を要請。
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◎応戦されたチンパンジーがコウノトリ側、旧モウコノウマ舎、ノウサギ舎前へと逃走。
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◎ノウサギ舎前の大勢の捕獲隊員に興奮したチンパンジーが捕獣網に突っ込む。
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◎応戦した捕獲隊員1名がチンパンジーに突き倒されて負傷、救護を要請。
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◎ウォッチングセンター前の捕獣網に阻まれ、捕獣網内をうろつく。
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◎動物病院車が到着。麻酔銃(実物ではありません)を発射。麻酔効果を確認し、捕獲!
取材受付について
取材をご希望の方は「
取材申込書」(PDF)をダウンロードし、必要事項をご記入のうえ、
2017年2月6日(月)17時までにFAXにてお申し込みください。
訓練当日の受付時間は13時〜13時15分、ウォッチングセンター2階の玄関にて受け付けます。ウォッチングセンターは正門を入って歩いて30秒、左手にある建物です。
【注意点】
・当園駐車場の利用は各社1台までです。
・当日は必ず最初に、ウォッチングセンター2階の玄関で受付をしてください。
・自社腕章を着用してください(ない場合は当園貸出しのものを着用していただきます)。
・取材は指定場所でのみとなりますが、取材場所での位置決めは取材申込書でのお申込み順とします。
・取材の際は職員の指示に従ってください。
これまでの猛獣脱出対策訓練・記録ビデオ(東京ズーネットBBより)
2004年:脱出動物=サイ(上野)
2005年:脱出動物=ライオン(多摩)
2006年:脱出動物=ゴリラ(上野)
2007年:脱出動物=オランウータン(多摩)
2008年:脱出動物=シマウマ(上野)
2010年:脱出動物=スマトラトラ(上野)
2012年:脱出動物=クロサイ(上野)
2013年:脱出動物=グレビーシマウマ(多摩)
2014年:脱出動物=ゴリラ(上野)
2015年:脱出動物=ユキヒョウ(多摩)
2016年:脱出動物=シマウマ(上野)
(2017年01月26日)