2014年6月25日、多摩動物公園昆虫園にマレーシアからオオコノハギスが10匹来園しました。
以前展示していた個体は体色が緑色だったので「大木葉」(オオコノハ)という名がぴったりでしたが、今回は茶色の個体もいて、こちらは「大枯葉」(オオカレハ)といった風情です。10匹のうち緑色のペアと茶色のペアの合計4匹を展示しています。
以前のニュースでもお伝えしているとおり、昼間はまったく動くことがなく、同じ場所でじーっとしています。
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「昆虫園の巨大生物シリーズ、『オオコノハギス』」(2012年01月13日)
ところが次の日展示ケースを見ると、小松菜やリンゴをもりもりかじったあとと、ガラス面に盛大な排泄物の噴射が認められます。オオコノハギスは体が大きいので糞も大きいのですが、それ以上にこの噴射が盛大です。いったい夜の間どんな過ごし方をしているのだろうと思いながら、日々ガラス面を綺麗に拭いています。
飼育ケースに入れたミズゴケに産卵も確認できています。今後は幼虫を孵化させて、次の世代を育てられたらと思っています。
写真上:展示した4匹のオオコノハギス(黄色矢印)
写真下:オオコノハギスの卵
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 片田菜美〕
(2014年07月25日)