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何を食べるの? オセレイテッドアイスフィッシュの餌
 └─2011/09/16

 葛西臨海水族園で世界初公開のオセレイテッドアイスフィッシュ(ジャノメコオリウオ、以下コオリウオ)ですが、飼育も初体験なので、2011年7月から受け入れ準備を進め、8月中旬に輸送に成功して飼育がスタートしました。

「コオリウオ」公開ニュース

 水族園で飼育係の仕事をしていると、ときに飼育例のない生物を飼育する機会があります。そのようなときには、研究論文や書籍などで情報収集をおこないますが、実際の生き物を観察し、その生物の口の形、大きさ、動きなどで判断することもあります。また、どんなところで採集されたのかも重要です。近い種類の飼育例を参考にしたり、生息環境が似ている生物がいれば、同じように飼育して経過を見ることもあります。

 コオリウオは、論文を調べてみるとオキアミやノトセニア科の魚などを食べていることがわかりました。実際にオキアミ漁で混獲されているので、オキアミは確実に食べているのだろうと想像できました。また、体のわりにとても大きな口とするどい歯が生えていることから、論文の情報どおり比較的大きな魚も食べるだろうと想像できました。そこで餌はオキアミとキビナゴを試してみることにしました。

 まず細い棒の先にオキアミをつけて口元で躍らせてみたところ、ゆっくりと近づきオキアミを口にくわえました。しかし飲み込まずにしばらくすると吐き出してしまいました。その後オキアミには見向きもしません。その後も試してみましたが、口にくわえても飲み込まずに吐き出してしまいます。

 次に、釣り糸にキビナゴを付けてちょっと離れたところで躍らせてみると、オキアミのときよりもすばやく近づいて口にくわえ、数分後には飲み込んでしまいました。どうやら、オキアミよりキビナゴを好むようです。

 しかし、野外でオキアミを食べているのになぜ食べないのか、与え方が悪いのか、新たな疑問が出てきました。また、ほかの餌なども試してみないとわかりません。今後の飼育状況もお伝えしていきたいと思います。

【動画:コオリウオの摂餌】
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写真:キビナゴを食べるコオリウオ

〔葛西臨海水族園飼育展示係 中村浩司〕

(2011年09月16日)



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