2006年６月８日の朝、「カリフォルニアアシカが生まれそうっ！」と、連絡が入り、上野動物園アシカ池に直行！　スルッと生まれたらしき、黒々とした赤ちゃんは、おかあさん「チャッピー」のそばで元気に動いていました。

　父親ジョン（11歳）と母親のチャッピー（10歳）が交尾したのは、おそらく2005年６月ごろ。2006年５月30日には、腹部に胎動らしき動きを確認しました。そして、６月８日、午前10時前には出産しそうな徴候があり、“苦しそうな”表情でしたが、10時半直前に子どもの頭が出てきたかと思うと、約10分で出産完了。陸上に設置しておいた　マットの上での出産でした。

　あるていど育ってから生まれるため、目も開いていますし、毛も生えそろっています。生後約10日間は泳げないようですが、2005年に生まれた赤ちゃんは１週間もたたないうちに泳いでしまいました。

・昨年（2005年）出産のニュース

　赤ちゃんが珍しいのか、興味津々のそぶりで近づいてくる他の個体に、おかあさんは声をあげて威嚇していました。臍帯（へその緒）も見えます。おかあさんはこのあと、岩かげで授乳していました。

写真上：母子。へその緒が見えます。
写真中：赤ちゃんに興味シンシン。
写真下：威嚇する母親チャッピー

（2006年６月16日）