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特設展示「うなぎのつかみどころ」開催中(11/28まで)
 └─葛西  2017/07/21

 葛西臨海水族園では2017年7月20日から「東京の海」エリアの特設展示会場で、特設展示「うなぎのつかみどころ」を開催しています(お知らせ)。主役は昔から身近な食材として日本人に親しまれてきたニホンウナギです。ウナギ目ウナギ科の魚で、大きくなると全長1メートル近くになります。日本全国の川に広く分布していますが、北海道などでは少ないようです。

 展示会場の“くらし”のコーナーでは成魚と稚魚を展示。稚魚は国立研究開発法人水産研究・教育機構に提供していただきました。体長は約5センチと非常に小さいのですが、すでに親に似た細長い形をしています。からだはまだ透明で、今後成長とともにもっと黒っぽくなっていきます。


透明な稚魚

 成魚は砂利や石を置いた水槽で3尾を展示しています。何も見えないときは水槽の底に注目してください。砂利に潜って頭だけ出しているかもしれません。

 うなぎは下あごが上あごより飛び出ていて、ちょっぴり笑ったようにも見えます。一方、よく似ているアナゴは上あごが出ています。「東京の海」エリアの「漁業」水槽のマアナゴとくらべてみましょう。


砂利の中から顔を出す

 成魚の展示用に、もうひとつ変わった水槽を用意しました。水槽といっても、見えるのは透明な配管部分だけです。壁から少し飛び出た透明の筒をうなぎが出入りするようすを見ることができます。狭い場所を好むうなぎの習性を利用した展示です。壁の裏側には水槽があり、筒はその水槽とつながっています。


うなぎは自由に筒の中を出入りする

 もし筒にうなぎが入っていたら、からだのつくりなどを観察してみてください。水槽を叩いたりするとうなぎが驚いて筒から出てしまいますので、観察するときにはそっとご覧ください。2017年11月28日(火)まで開催します(会期を延長しました)。お楽しみください。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 高濱由美子〕

(2017年07月21日)
(2017年09月07日更新)


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