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3/20 参加者募集! 野生動物の保全に向けて──「東京動物園協会野生生物保全基金」講演会、テーマはライチョウとヤンバルクイナ(※申込受付終了しました)
 └─2016/03/05

 東京動物園協会野生生物保全基金は、野生生物保全活動に取り組む方々の活動を支援するために助成金交付事業をおこなっています。助成対象となった保全活動について広く知っていただくために、講演会を開催します。会場は上野動物園内です。

 講演は2題。保全対象動物はライチョウとヤンバルクイナです。申込は先着順。お早めにお申し込みください!(→定員に達したため締め切りました)


開催日時・場所

日時 2016年3月20日(日)13時30分〜15時30分
場所 上野動物園内 管理事務所3階
対象 一般50名(中学生以上)

講演① ライチョウの現状と未来──動物園での飼育・繁殖にむけた生理研究

 講師:楠田哲士さん(岐阜大学応用生物科学部准教授)

 中部山岳の高山帯にのみ生息する日本産ライチョウは,絶滅の危機に直面しています。2012年に環境省の保護増殖事業計画が発表され,またそれ以前から動物園ではスバールバルライチョウを使って,先行的に日本産ライチョウの域外保全にむけた飼育技術の確立や研究がおこなわれています。その一環として,動物園と取り組んできた生理研究の概要を紹介します。あわせて,さまざまな希少種における動物園との繁殖研究の取り組みをお話しします。

◎講師プロフィール
 日本大学生物資源科学部動物資源科学科卒業、岐阜大学大学院修了。博士(農学)。現在、岐阜大学応用生物科学部動物繁殖学研究室准教授。専門は動物園動物の繁殖生理学。東京都臨時職員(多摩動物公園)、日本学術振興会特別研究員などを経て、2008年から現職。日本動物園水族館協会生物多様性委員会・外部委員。

講演② ヤンバルクイナを明日につなぐ──絶滅危惧種を救うための繁殖技術

 講師:中谷裕美子さん(特定非営利法人どうぶつたちの病院 沖縄)

 1981年の種発見から30年を経ずして生息数は700羽程度に激減し、日本の固有種で最も絶滅の危機に瀕している鳥類となったヤンバルクイナ。「2010年には絶滅か」そんな最悪のシナリオを前に、行政・民間・住民が一体となってヤンバルクイナを救うために活動をしてきました。現在、ヤンバルクイナの生息数は1,500羽程度にまで回復しています。絶滅を回避するために培った繁殖技術や保全にむけた活動についてお話しします。

◎講師プロフィール
 獣医師。山口県生まれ。九州大学大学院生物資源環境科学研究科修士課程修了後、岐阜大学農学部獣医学科卒業。10年前から特定非営利活動法人どうぶつたちの病院 沖縄に勤務し、ヤンバルクイナの飼育下繁殖の責任者を務めている。

申込方法

(→定員に達したため締め切りました)
hozen2016@tokyo-zoo.netあてにメールにてお申し込みください。先着順に受け付けます。メールの題名は「保全基金講演会2016」とし、本文に①お名前(ふりがな)、②年齢、③メールアドレス、④電話番号をお書きください。参加証となる参加案内は、受付後、メールにてお返事いたします。なお、1通で複数名のお申し込みも可能です。その場合、代表者以外の方は①お名前(ふりがな)と②年齢をお伝えください。
 ※@tokyo-zoo.net および@tzps.or.jp からのメールが受信できるよう迷惑メールフィルターなどの設定をお願いいたします)。なお当日、上野動物園は無料開園日です。

(2016年03月05日)


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