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ユキヒョウ赤ちゃん、名前は「ユキチ」に決定!
 └─多摩  2009/08/28

 こちらのニュースでお伝えしたとおり、2009年7月2日、多摩動物公園でユキヒョウのオスが誕生し、8月13日から18日まで名前を募集していました(名前募集のお知らせ)。

 その結果、赤ちゃんの名前は「ユキチ」に決まりました。父親の名前が「ヴァルデマール」というデンマークの王様の名前なので、赤ちゃんにも歴史上の偉人の名前をつけていただくことにしたのです。応募数は1,338票!

 「ユキチ」といえば、もう誰だかおわかりでしょう、一万円札にも描かれている福沢諭吉です。『学問のすゝめ』の著者、慶應義塾創設者としても有名です。母親の名が「ユキ」ということもあり、最終的にこの名を選びました。

 「ユキチ」の他に投票数が多かったのは、「ノブナガ」「アレキサンダー」「ナポレオン」といった勇壮なイメージの名前、また、大河ドラマの影響でしょうか、「カネツグ」「リョウマ」の名も多く寄せられました。

 多摩動物公園の地元日野市出身の名士、新撰組の「トシゾウ」(土方歳三)もまとまった票を集め、人気の高さがうかがえました。

 残念ながら選ばれませんでしたが、飼育担当者の目を引き付けてやまなかったのが「ウシワカマール」(牛若丸)です。語尾は、父親の「ヴァルデマール」にかけたのでしょう。12才の男の子が考えてくれたのですが、この命名センスには脱帽です。今回は漏れてしまいましたが、今後もそのセンスに磨きをかけ、再チャレンジしてほしいと思います。

 「ユキチ」は現在、2009年9月4日の午前9時30分~午前11時30分に予定されている一般公開に向けて、外に出る訓練をしています(公開は午前11時30分までです。体調などにより、ごらんになれない場合や、早めに展示を終了することもあります。ご了承ください)。ビビリつつも母親についてチョコチョコと歩く姿は必見です。今はまだ小さく、怖がりな「ユキチ」ですが、慣れてきたら遊ぶようすもごらんいただけるでしょう。名前に負けないよう、大きく立派なユキヒョウに育ってくれることを願っています。

〔多摩動物公園南園飼育展示係 佐々木愛子〕

(2009年08月28日)



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