2009年7月30日、上野動物園の両生爬虫類館の室内にいたガラパゴスゾウガメのオス「タロウ」を屋外展示場に移しました。夏のあいだは屋外の気温も高いので、日光浴がてら毎年外に出しています。
タロウは体が大きいので、自分の足で動いてもらいます。鼻先に餌を見せられたタロウは、展示場から観客通路を通って屋外展示場まで、餌に誘導されながら歩いて移動しました(写真上)。
また、ふだんはお見せしていない「カメ吉」も屋外に運び、タロウといっしょにしました。カメ吉はタロウより小さいので、台車で引っ越しです。といっても、台車に乗せた箱の上にカメ吉を乗せ、カメ吉の四肢が宙に浮くようにして運びました(写真下)。
タロウは1969年2月21日来園。上野動物園の最高齢動物です。でも、まだまだゾウガメとしては「壮年」かもしれません。
屋外展示場に移ったタロウとカメ吉は、落ちついたようすで、餌もしっかり食べています。秋になって涼しくなったころ、室内に戻します。この機会に、上野動物園でガラパゴスゾウガメ2頭がいっしょにいるようすをご覧ください。
写真上:タロウを餌で誘導
写真下:カメ吉を台車で運ぶ
〔上野動物園は虫類館飼育展示係 野口利夫〕
・過去のニュース「
ガラパゴスゾウガメの引っ越し」
(2005年08月05日)
・東京ズーネットBB動画「
ガラパゴスゾウガメのひっこし」
(2005年07月撮影)
(2009年08月07日)