6月2日から、生まれた子を人工哺育に切り替えました。詳しくはこちらのページをご覧ください。
上野動物園では、
妊娠が確認されていたニシゴリラの「モモコ」が以下のとおり出産しましたので、お知らせします。なお、今回のニシゴリラの繁殖は、千葉市動物公園と当園でおこなっている共同繁殖によるものです。
誕生したニシゴリラ | 誕生日 2022年5月31日(火) 午前9時10分ごろ | 性別 不明 | 両親 | 母親:モモコ 38歳 | 1983年6月3日 | スペイン生まれ | 1990年3月29日 | 千葉市動物公園に来園 | 1999年7月27日 | 上野動物園に来園 | 2000年7月3日 | モモタロウ(オス・第1子)出産 | 2002年7月8日 | 千葉市動物公園に移動 | 2008年12月2日 | 上野動物園に来園 | 2009年11月14日 | コモモ(メス・第2子)出産 |
2013年4月24日 | モモカ(メス・第3子)出産 | 2016年10月12日 | 出産(子は死亡) | 2017年10月9日 | リキ(オス・第5子)出産 | 父親:ハオコ 28歳 | 1993年8月21日 | オランダ生まれ | 1996年12月6日 | オーストラリア・タロンガ動物園に来園 | 2007年6月27日 | 上野動物園に来園 |
|  「モモコ」と赤ちゃん (撮影日:2022年5月31日) |
現在のようす
室内で母親の「モモコ」が赤ちゃんを抱いた状態で落ち着いてすごしています。赤ちゃんはしっかりとモモコに抱き着き、ときどき鳴き声も聞こえます。授乳はまだ観察されていません。
群れのほかの個体は落ち着いており、父親である「ハオコ」やほかの4頭のゴリラが距離を置いて見守っています。
出産までの経過
野生のゴリラは群れで生活する動物のため、当園ではシルバーバックのオス「ハオコ」を中心として、メスの「トト」「モモコ」「コモモ」「モモカ」、オスの「リキ」の6頭でゴリラの群れをつくって飼育をおこなっています。
観察用ビデオで確認したところ、5月31日午前8時30分ごろ、群れのほかのゴリラがモモコの近くに集まって見守るようすがあったことから、出産が始まったと推測されます。午前9時10分には赤ちゃんの姿が確認されました。出産直後にはモモコが赤ちゃんをなめるようすがあり、そのあとは抱きながら室内を移動する行動や、うつ伏せで赤ちゃんを覆う行動も見られています。
公開について
母子の状態は安定し、群れのほかの個体も落ち着いていますが、本日5月31日は展示を中止しました。展示再開時期の判断のため、母子や群れの状態の慎重な観察をおこなっています。
上野動物園でのニシゴリラの飼育状況(2022年5月31日現在)
7頭(オス2、メス4、不明1)
オス:ハオコ(28歳)、リキ(4歳)
メス:トト(推定43歳)、モモコ(38歳)、コモモ(12歳)、モモカ(9歳)
不明:今回生まれた赤ちゃん
(2022年05月31日)
(2022年06月03日:人工哺育への切替えについて追記)