上野動物園子ども動物園では、曲屋(まがりや)の中で毎日13:30〜14:30に、ふれあいコーナーを実施しています。ここでは、ウサギ、モルモット、ハツカネズミ、ニワトリ、アヒルとふれあうことができます。
2012年の夏休みは、このコーナーにウサギの子どもたちが仲間入りします。子ウサギは5頭で、2012年6月8日にジャスミンという母親から生まれました。ジャスミンは、今回が2回目の出産と子育てです。前回の出産(2011年11月11日)と子育てのようすは、昨年12月の記事でお知らせしました。
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「ふれあいコーナーに子ウサギ登場」(2011年12月23日)
前回の子ウサギたちは3頭ともオスだったので、生後2か月から父親のチャイと一緒に行動していました。その後、生後5か月で父親の体重に並び、親子兄弟同士で攻撃的な態度をとる、といったオスの成長過程を示しました。
今回の子どもたちは5頭ともメスです。前回は生後40日で平均体重476.5グラムだったのに比べ、284.6グラムとかなり小さめです。生後16日目に牧草を口にし、今ではリンゴ、ニンジンなどの野菜、固形飼料(ペレット)も食べられるようになりましたが、母乳を5頭で分けてきたので、少し成長が遅いようです。今後離乳し、自分の力で食べられるものが増えるとどんどん大きくなり、夏休みが終わる8月末には、母親と見分けるのが難しくなるくらい成長するでしょう。
今はおとなしく、ぬいぐるみのような子どもたちですが、そのうち元気に動き回り、自己主張をするようになります。オスと違う成長過程はいつ現れるのか、メスならではの気の強さが出るのはいつか、成長の変化を見守るのがとても楽しみです。かわいらしさだけでなく、動物の子どもの成長を観察できるチャンスです。ぜひ、ふれあいコーナーにお越しください。
写真上:生後24日、母親の食べ物を口にする
写真下:生後40日、7月21日からのふれあいに向け練習中
〔上野動物園子ども動物園係 佐藤恵〕
(2012年07月20日)