昨年(2003年)10月の
「ズー・エクスプレス」No.136で、「上野動物園でモモイロペリカンが繁殖したのは71年ぶり」とお知らせしました。残念ながら死亡してしまいましたが、今年もひなが孵化。無事に育っています!
抱卵を確認したのは8月上旬。その約1か月後の9月5日、ひなのすがたを確認しました。ひなは濃い灰色~黒をしています。不忍池の中にあるカワウの島で、親はカワウも目も気にせず(?)子育て中。父親も熱心に育てています。
父親は、くちばしが少し曲がっているので「ハシマガリ」、母親は足につけたリングの色で「ミギアカ」と呼ばれています。いま不忍池には、オス6、メス5、プラスひな、合計12羽のモモイロペリカンが放されていますが、飼育係は成鳥をばっちり個体識別しています。
生まれてすでに1か月がすぎ、今度こそ!と期待のかかるペリカンのひな。不忍池の岸からカワウの島まで距離がありますが、観察してみてください。
・写真上──ひな
・写真中──子育て中の父親
・写真下──母親とひな
(2004年10月8日)