2012年上野動物園は開園130周年を迎え、毎月テーマに沿った催し物・展示をおこなっています。
今月のテーマは「育む」(はぐくむ)。現在、上野動物園の東園と西園をつなぐ「いそっぷ橋」では、動物園の繁殖への取組を紹介する「育み(はぐくみ)の歴史──繁殖賞展」を開催中です。
繁殖賞とは、日本で初めて繁殖に成功した動物について(公社)日本動物園水族館協会から、加盟している動物園や水族館に贈られる賞です。上野動物園は、これまでに139回受賞しました。これは国内の動物園で最も多く受賞したことになります。
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「これまでの繁殖賞」について
今回の展示では、受賞当時のエピソードや繁殖動物の特徴などをあわせて解説し、当時の貴重な写真や飼育担当者が撮影した写真もご紹介します。
展示準備にあたり、昔の飼育エピソードを収集するのは非常に困難でした。初期の繁殖賞となると、当時の飼育担当者はすでに退職しています。そこで、東京動物園協会が編集発行する東京動物園友の会会誌「どうぶつと動物園」の記事なども参考にしました。
また、当時の写真を集めてパネルも作り、教育普及係総出で準備にあたって、開催前日には色とりどりのパネルを一枚一枚ていねいに貼っていきました。ぜひこの機会に、「上野動物園の育みの歴史」に触れてください。
ぜひこの機会に、「上野動物園の育みの歴史」に触れてください。
写真上:パネル展開催中のイソップ橋
写真下:受賞動物の1例
〔上野動物園教育普及係 亀田愛子〕
※開催期間は2012年7月1日まででしたが、ご好評につき2012年8月31日まで延長いたします。
(2012年06月22日)