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ライオン園、子どもたちのその後
 └─2007/11/30

 多摩動物公園で今年(2007年)2月に誕生したケイコの子ども4頭、ダイ、フク、ナナ、ミキは、無事ライオン園になかま入りし、今では他のおとなライオンたちとともに群れの一員として生活しています。

 途中大ケガを負ってしまったミキも、一時はどうなることかと心配されましたが、獣医師の治療、飼育係の看病、そして何よりミキ自身のがんばりで、りっぱになかま入りを果たしました。他のきょうだいといっしょに駆け回り、転げまわって元気に遊んでいるミキのすがたは、経緯をご存じない方がごらんになったら、ケガのことなど想像もできないほどです。

赤ちゃん4頭命名のニュース(2007年4月20日。動画へのリンクもあります)

子どもたちのライオン園デビューとミキのケガ(2007年6月15日)

 オスのダイとフクは、体重が70キロを超え、たてがみも生え始めています。人間のひげにたとえると、まだまだ「ちょびひげ」ですが、のど下から耳の後ろにかけて5センチほど伸びてきており、そこでメスと区別ができます(写真)。

 メスのナナとミキも、そろって体重が50キロを超えました。ナナはとくに好奇心が強いようで、狩りの練習なのか、園内に落ちているちょっとした木切れなどを見つけては、くわえたり、転がしたりして、真っ先に遊びはじめます。

 4頭は、運動場では母親のケイコと離れている時間がだんだん増えてきました。授乳も最近ではまったく見られなくなり、離乳が完了しているのだと思われます。

 子どもたちは、おとなライオンと同じく、馬肉と鶏頭を食べています。量は4頭で1日に馬肉5キロ、鶏頭5キロです(おとなは1頭につき1日おきに馬肉5~8キロ、鶏頭3キロ)。子どもたちの歯はまだ乳歯なのですが、けんめいに肉に食いつき、5分もしないうちに食べ切ってしまいます。

 子どもたちの発達には目を見張ります。これからも、どんどん食べて、ぐんぐん大きくなっていくでしょう。1歳になるころには、体重も 100キロを超える勢いです。みなさま、どうぞこれからも、子どもたちの成長ぶりを楽しみに見守ってください!

〔多摩動物公園北園飼育展示係 松井由希子〕

(2007年11月30日)



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