東京の海

ここは、二階。上から水槽を眺める事ができるんだ。


(1F 東京の海→上部通路)


どう? 魚の様子がわかる? 覗き込んで、落ちないでね。


(1F 東京の海→上部通路)


「やあ、ボクは、アカウミガメ。 調度これからご飯なんだ。 キミはどこからきたの? ボクは小笠原の父島にある海洋センターから来たんだよ」


(1F 東京の海→上部通路)


(小笠原海洋センターの頃の写真)


ずいぶん遠くからきたんだね。 あとで、水槽の中であおうね。

あれ、この水槽はなんだろう? 葉っぱが茂ってる・・・。
「ワタシは、アマモ。 陸上の植物で、花も咲くの。 内湾の砂泥底(さでいてい)に生えているのよ。 昔はたくさん仲間がいたんだけど、今は減ってしまったの・・・。 本当に淋しいわ・・・」


(1F東京の海→上部通路)


アマモの葉には、藻類が育ち、 それを食べる小型の巻貝や甲殻類もいるんだって。 みんながいろいろな所で、繋がっているんだね。 そんな繋がりを壊さないように、 大切にしていきたいね。

さて、階段を下りて下の水槽に行こうかな。

ここには、「磯」のイソギンチャクがいる。 イソギンチャクも珊瑚と同じ、生き物なんだ。 口もおしりもあるんだって。同じ所だけど・・・。 魚を食べるものもいるんだって。 足みたいな部分もあって、岩場を移動するらしいよ。


(1F 東京の海→磯)



「ワタシはテングダイ。 伊豆諸島から小笠原諸島の礒で、 ごく普通にみられる魚なのよ」


(1F 東京の海→伊豆七島の海)


それから、相変わらず仲良しのクマノミとイソギンチャク。 イソギンチャクの触手には毒があるのに、 クマノミは平気なんだ。不思議だね。 他の生き物にはわからない、秘密の契約がかわされているのかなあ。


(1F 東京の海→伊豆七島の海)


伊豆七島の海を泳いでいると、突然周りの青が色濃くなったの。 ウメイロモドキの群れにあったんだ。 とてもキレイな魚たちだったよ。 さっきの、アカウミガメもいたから、声をかけようと思ったけれど、 一生懸命、ウメイロモドキを追いかけていたから、やめたの。 追いかけごっこでも、していたのかなぁ。



(1F 東京の海→伊豆七島の海)


東京湾で採れる魚たちだ。 いろいろ過酷なんだろうね。 汚染とか、環境問題とか・・・。 やっぱり、ポイントは共存なんだよねエ・・・。 でも、人間て、食べている魚の姿と名前が一致できるのかな?
トビウオくらいはわかるよね?



(1F 東京の海→東京湾の魚業)


あれ、お昼ね中だ。
「こんにちは。ワタシはコウイカ。 “いつも眠っているね”って言われますけど、 しっかり起きているんですのよ。 眠っているように見えたって、起きているんですから。 これ、“コウイカ寝入り”って言いますの」



(コウイカ→1F 東京の海)


なんだか寝言みたいだなぁ・・・。

次は・・・、わーここはゴミ捨場だ! これが運河の姿??? 運河にも生き物が暮らしているのに・・・。


(1F 東京の海→運河)


「ねえ、キミキミ。何しているの」
「ボクは、マグオ。今、冒険の途中なんだ。 キミたちは、何しているの」
「泥んこパックだよ。 気持ちいいよー。それに、干潟の泥はね、 バクテリアが酸素を使って有機物を分解しているんだ。 一緒にやらない?」
「ボクは遠慮しておくよ」


(トビハゼ・カニ1F 東京の海→泥干潟)


葛西臨海水族園では、トビハゼの繁殖にとりくんでいるんだ。 頑張って増えて欲しいね。

あれ?これは何だろう・・・


(アメフラシ→1F 東京の海)


「ワタシは、アメフラシ。 大昔は、立派な貝殻を持っていたんだけど、 必要がなくなったから、とってしまったの。 よく、ウミウシさんと間違えられるけど、 ウミウシさんの方が、ハデよ。 “アメフラシ”って、ステキな名前だと思わない? 威嚇するときに出す、煙幕(えんまく)が、雨雲が広がる様子にしているから、ついたの。煙幕、見たい?」

「わー、大変。煙幕なんて、結構でーす」
ボクは一目散に逃げたんだ。 そしたら、今度はタコが、「じゃあ、墨は?」って、言ったんだ。
「墨も、いりませーん」って言ったら、「じゃあ、オイラの足の数、当ててごらん。 当たったら、許してあげるよ」だって。
「えーと、8本だったかなぁ。10本だったかなぁ・・・」 キミはどっちだと思う? ボクは、運良く当たったから許してもらえたんだ。


(タコ→1F 東京の海)


広い海には、草なのか動物なのか、何なのか、 一目では、わからないものもたくさんいるんだ。 プカプカ プカプカ とても気持ちよそうにしているクラゲや、 青白い光を発光するウミホタルとか。

「もちろん、ワタシたちクラゲは動物です。 刺胞動物なんです。 このスケルトンの体、きれいでしょ? ワタシたちには、レントゲンなんて、必要ないのよ」


(クラゲ→1F 実験展示)


「ボクたちにだって、必要ないさ。 ボクらは、プランクトン。 二枚貝に似たタマゴ型の甲につつまれているんだ。 刺激を受けると、発光するんだ。 だからウミホタルっていうの」


(ウミホタル→1F 実験展示)


そういえば、大水槽で一緒に暮らしているマンボウは、 クラゲが大好きって、言っていたなぁ。 冒険が終わったら、クラゲに会った話をしてあげよう。
次は、「海鳥の生態」だって。 どんな海鳥がいるんだろう。

海鳥の生態

「やあ、ボクはエトピリカ。 今、冬バージョンなんだ。 夏は夏バージョンってのもあるよ。 ここ、この位置好きなんだ。 毎日毎日、人間がくるから、観察しているんだよ」


(エトピリカ→1F 海鳥の生態)


「ワタシたちは、鳥! ウミガラスっていう、鳥!! ペンギンじゃあ、ありません!!! 間違えないでください!!!! 間違ったまま、帰らないで下さい!!!!!」


(ウミガラス→1F 海鳥の生態)


え・・・ペンギンじゃなかったのか・・・

さて、これでだいたい館内は一回りしたよなぁ・・・。 でも、まだ終わりじゃないんだよ。

次へ・・・