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続・新たな視点で見てみると(14)
 世界初?ヌタウナギのなかま、孵化の瞬間
 └─葛西  2010/01/14
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 「新たな視点で見てみると」で、すっかりおなじみ(?)になった「孵化の瞬間」シリーズ。

新たな視点で見てみると  (21)スマの孵化
続・新たな視点で見てみると(5)クロマグロの孵化
続・新たな視点で見てみると(9)サケの孵化

 今回の新作は「ヌタウナギのなかま」の孵化の瞬間です(卵だけが採集されたので、親の種類が特定できていません)。

 ヌタウナギのなかまは、その名の通り、ウナギのような細長い姿をしていますが、眼が退化しており、皮膚の下に埋もれているので、外見上、眼がないように見えます。

 たいてい深い海でくらしていて、卵が採集されることはまれです。また、刺激を受けると「ぬた」と呼ばれるドロドロした物質を大量に出します。そのようすをテレビ番組で放映していたので、ごらんになった方もいらっしゃるでしょう。

 今回のヌタウナギのなかまの卵は、2009年12月、東京湾の水深200メートル付近から採集されたものです。この卵が今年(2010年)になって孵化を始めたので、あわてて撮影しました。

 卵の長さは2~3センチほどもあります。そこから出てくる稚魚は、とても魚とは思えない、ちょっとグロテスク(?)な感じです(実際、ヌタウナギのなかまは、アジやサバ、ウナギといった「ふつう」の魚とは、かなり離れた生物種です)。

【動画:ヌタウナギのなかま、孵化の瞬間】

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 このヌタウナギのなかまの卵を、現在、葛西臨海水族園の実験展示コーナーにある「トピック水槽」で展示しています! 展示できるのは短期間。お早めにごらんください!

写真上:卵塊
写真中:卵1粒
写真下:孵化直後

〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕

Eggs of a hagfish species, collected by Tokyo Sea Life Park at around 200 meters deep in Tokyo Bay, began to hatch in January, 2010. It might be the first time in the world that their hatching has been recorded on video.



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