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見島牛の「初春(はつはる)」が死亡しました(※死因が判明しました)
 └─ 2021/03/09(03/24更新)
2021年3月24日追記:「初春(はつはる)」の死因が判明しました。


2021年3月23日追記:「初春」が死亡しました。


2021年3月9日掲載:初春の健康状態について
 西園「子ども動物園すてっぷ」で飼育している見島牛「初春(はつはる)」(オス、13歳)は、2020年夏ごろから体調のすぐれないようすが見られるようになり、飼育スタッフおよび獣医師が初春の生活の質(QOL)の維持を第一として治療を続けてきました。

 昨年末からは突然倒れることが見られるようになり、その後は徐々に体調が悪化しています。時折起立できなくなることはあるものの、今年2月までは介助により立つこともできていましたが、3月に入ってから起立が難しくなっています。

 上野動物園は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、現在臨時休園中です(詳しくはこちらのページをご覧ください)。初春の回復を見守っていただければ幸いです。


見島牛「初春」
(撮影日:2020年10月28日)

2021年3月23日追記:初春が死亡しました(※死因が判明しました)
 見島牛「初春(はつはる)」が2021年3月22日に死亡しました。13歳でした。

 初春は、2008年11月27日に山口県萩市見島から上野動物園に来園しました。その後、西園の旧子ども動物園(現「パンダのもり」のエリア)で、2017年7月からは子ども動物園すてっぷ「ふたば牧場」で飼育展示をおこない、今年は干支の動物としてぬいぐるみや年賀状用の写真のモデルとして活躍していました。

 2021年3月1日から、介助しても起立できない状態となってしまいました。自力で体を動かせない初春のために、毎日複数回、飼育担当はじめ園全体の職員が交代しながら協力し、体の向きを動かして褥瘡(床ずれ)などの防止に努めてきました。

 しかし採食が徐々に弱まり、また褥瘡が腰や肘などに現れたため患部に手当てをおこなうなど懸命な処置をおこなってきましたが、3月22日15時過ぎに死亡しました。

 解剖の結果、頭の骨が変形してしまう放線菌症の進行により衰弱し、心不全で死亡したことが判明しました。

◎関連ニュース
在来牛「見島牛」と在来豚「アグー」「アヨー」登場!(2008年12月13日)
2頭でいれば怖くない(?)、口之島牛と見島牛(2009年1月23日)

(2021年03月09日)
(2021年03月23日:死亡について追記)
(2021年03月24日:死因を追記)



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