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「ペンギンの生態」エリア工事期間中のペンギンのようす
 └─ 2024/04/12
 葛西臨海水族園の「ペンギンの生態」エリアは現在、老朽化による改修工事を実施しています。

 工事期間中、飼育していた4種計約200羽のペンギンのうち、フンボルトペンギン98羽は、6つの動物園・水族館にご協力いただき、一時的に預かっていただいています。では、残りの約100羽のペンギンはどこにいるのかというと、現在は非公開エリアにある屋内飼育施設と仮設飼育施設の2か所で飼育しています。

 屋内飼育施設では、ミナミイワトビペンギン約30羽を飼育しており、現在繁殖期を迎えています。3月下旬には産卵も始まり、今年もひなの誕生に期待です!


ミナミイワトビペンギン

 仮設飼育施設では、フンボルトペンギン、オウサマペンギン、フェアリーペンギン、まだ繁殖に関わらない若いミナミイワトビペンギンを合わせて約70羽飼育しています。この施設は、「ペンギンの生態」エリアのような岩場の多い飼育環境とは異なり、陸地の全面に砂を敷いています。移動当初はおぼつかない足取りだったペンギンたちですが、現在は慣れてきたようでしっかり砂を踏みしめて歩き、巣穴を作るために砂を掘ったり、腹這いで寝そべったりしている姿をよく見かけるようになりました。

フンボルトペンギン
フェアリーペンギンとミナミイワトビペンギン

 残念ながら2つの施設は非公開エリアのためご覧いただけませんが、ペンギンたちは元気にしていますのでご安心ください。

 そして……3月12日から、テントデッキ横へ新たに仮設展示を設置し、ペンギンの展示を一部再開しました! 時期によって展示する種は変更する予定ですが、4月現在はオウサマペンギンかフンボルトペンギンのいずれかを1種をを展示しています。

 この施設ができたことにより、工事期間中もみなさまにペンギンをご覧いただけるだけでなく、ペンギンにとっても、飼育場所が分散して密度が減ることで、運動量の向上や衛生管理がしやすくなるなど、健康管理にも役立っています。


テントデッキ横の仮設展示場ですごすオウサマペンギン

 改修工事は2024年10月末に終了予定で、準備が整い次第「ペンギンの生態」エリアにて順次展示を再開していきます。工事期間中も、葛西臨海水族園公式X(旧Twitter)やペンギン仮設展示でおこなうガイドなどで、ペンギンの情報やようすをお伝えてしていきますので、ご注目ください!

〔葛西臨海水族園飼育展示係 内山幸〕

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(2024年04月12日)



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