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2024年の干支「辰」にちなんだ魚、それは…タツノオトシゴのなかまを展示中!
 └─2023/12/26
 2024年は辰年。辰年に割り当てられる動物は「龍」(たつ、りゅう)です。龍は想像上の動物ですが、水族園ではタツにちなんだ動物を展示しています。2024年のお正月は1月2日(火)から開園しています。水族園の「龍」たちに会いにぜひご来園ください。

タツノオトシゴのなかま「ビッグベリードシーホース」

 オーストラリア南部からニュージーランドの海に生息するタツノオトシゴのなかま。水族園では「オーストラリア西部」水槽で展示していますが、2024年1月9日(火)までの期間、本館2階案内カウンター前の「トピック展示」水槽では繁殖個体を展示しています。


「トピック展示」水槽のビッグベリードシーホース

 日本語のタツノオトシゴは、その独特な体の形に由来します。硬い骨板、細い口、湾曲した体型など、一般的な魚のイメージとずいぶん異なります。そこから「龍の落とし子」と名づ付けられたようです。

 ビッグベリードシーホースを含め、タツノオトシゴの一部のなかまには、オスのお腹に育児用の袋がある種類が知られています。メスはこの袋に産卵し、オスが精子を放出して受精。孵化した子は袋の中で成長し、成魚と同じ姿で袋から出てきます。ビッグベリーは「大きなお腹」の意味ですが、子を育てるオスは名前にふさわしい姿になると言えるでしょう。

「龍」の名前をもつ「ウィーディシードラゴン」

 ドラゴンの名をもつウィーディシードラゴンは、タツノオトシゴに近いなかまです。東洋の龍と西洋のドラゴンは起源が異なり、姿なども異なると言われますが、翻訳上は交換可能な言葉として扱われてきました。水族園では、ビッグベリードシーホースと同じく「オーストラリア西部」水槽で展示しています。


水槽内を遊泳するウィーディシードラゴン

 写真のとおり、体には「皮弁」(ひべん)と呼ばれる部位があり、漂う海藻のような姿をしています。タツノオトシゴのなかまの多くは、尾の先で海藻などにつかまっていることが多いのですが、ウィーディシードラゴンは常にゆっくりと遊泳し、大きな体ともあいまって、威風堂々した龍さながらの佇まいを見せています。東京ズーネットBBで動画をごらんください

 展示中の個体は2019年に園内で繁殖した個体です。日本動物園水族館協会から初繁殖認定も受けました(お知らせ)。現在、大きい個体で全長30cmほどですが、40数センチにまで育ちます。

辰年の干支のぬいぐるみ

 公益財団法人東京動物園協会では、毎年十二支の動物にちなんだオリジナルぬいぐるみを制作し、販売しています。2024年辰年のモデルはビッグベリードシーホース。デザインに工夫をこらし、飼育係の視点による監修を経て完成。葛西臨海水族園ならではのこだわりが詰まったぬいぐるみです。園内および通信販売サイト「Tokyo Zoo Shop」で販売しています(商品情報ページ)。税込1,980円。

 ぬいぐるみの“制作秘話”は、水族園の情報誌「SEA LIFE NEWS」最新号(2023年 Vol.21 No.6)もご覧ください(ウェブ上で公開しています)。


干支のぬいぐるみ。モデルはビッグベリードシーホース

 葛西臨海水族園の開園日は、年内(2023年内)は12月28日(木)まで、新年(2024年)は1月2日(火)から開園し、1月3日(水)も含め、1月9日(火)までずっと開園です。開園時間は9時30分から17時、入園は16時までです。入園料は、一般700円、65歳以上350円、中学生250円です(小学生は無料。都内在住の中学生、都内在学の中学も無料です)。

(2023年12月26日)



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