催し物
ユニークな特設展示「100かいだてのいえのどうぶつたち」開催中!
 └─2011/01/28

 追記:井の頭自然文化園の資料館は2011年3月12日から休館していましたが、4月9日から開館しました。それに合わせて、4月10日までの開催を予定していた特別展示「100かいだてのいえのどうぶつたち」を再オープンし、好評におこたえして6月26日(日)まで延長します。

 2010年末、井の頭自然文化園資料館の1階にユニークな展示がオープンしました。

 展示場に入った子どもたちの第一声は「あっ!100かいだてのいえ!」。なぜなら子どもたちに今、大人気の絵本「100かいだてのいえ」「ちか100かいだてのいえ」の1ページ、1ページが天井まで大きくひきのばされて並んでいるからです。

 ただ絵が並んでいるだけではありません。よく見てみると、絵本の世界のなかに、本物のアリやトカゲ、ヘビがいたり、穴をのぞいてみるとキツツキのドラミングが映像で見られたり、ボタンを押すと鳴き声が聞こえたりと、いろいろなしかけがあるのです。絵本の世界を楽しみながら、同時に本物の動物の世界も楽しめるというわけです。

 絵本作家岩井俊雄さんからいただいた「一緒になにかできませんか?」というお誘いがこの企画のきっかけとなりました。文化園の近所に住んでいらっしゃる岩井さんは、絵本を描くために文化園に何度も通っていたそうです。

 「子どもたちにもっと身近な生き物のおもしろさを知ってほしい!」という両者の熱い想いが一致して、打ち合わせを重ねるうちに、どんどん話が盛り上がり、二つの絵本に登場するすべての動物、合計20種を展示しようということになりました。いずれも動物園で飼育している動物や園内でも観察できる身近な動物なので、アリやカタツムリ、カエルやヤモリなどは実物を展示し、実物展示ができないものは園内で撮影した映像や標本を使いました。

 苦労したのは、ナメクジやミミズ、ダンゴムシなど、今まで展示したことがない動物です。真冬の園内を捜索し、アジサイの茎の中からアリを採集したり、石の下からナメクジを採集したり、ミミズやテントウムシをどう見せよう?など、その見せ方にも悩みましたが、スタッフで知恵をしぼりなんとか形になりました。

 この特設展は、本園資料館1階で2011年4月10日(日)まで開催しています。楽しい絵本の世界を入口に、本物の動物のおもしろさを味わってください。

※特設展示についてはこちらをごらんください。

写真上:「100かいだてのいえ」の展示
写真下:「ちか100かいだてのいえ」をのぞいてみよう

〔井の頭自然文化園教育普及係 天野未知〕

(2011年01月28日)



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