これまでお伝えしたとおり(
2023年3月、2023年12月、
2022年9月)、上野動物園ではニシローランドゴリラ「モモコ」に「再生不良性貧血」の投薬治療を続けていますが、健康状態を確認するために2024年10月16日、麻酔下で検査をおこないました。結果がすべて出そろうまで時間がかかってしまいましたが、検査結果とその後の経過についてご報告します。
検査の結果、貧血は認められず、投薬によって再生不良性貧血がコントロールできていることが確認できました。また、CT検査や超音波検査でも、胸部や腹部に異常は認められませんでした。しかし、口の中を検査したところ、重度の歯周炎が見つかりました。そこで、特に状態の悪かった臼歯2本を抜きました。
約6か月が経過した現在、モモコは体重が増加傾向にあり、食欲も旺盛で、抜歯による採食への影響は見られません。
今後も、引き続き再生不良性貧血に対する投薬治療を続けるとともに、歯周炎についても定期的な検査と必要な処置をおこなっていきます。
(2025年03月29日)