小学生のみなさんは今、夏休みの時期ですね。夏休みといえば、自由研究になやんでいる人も多いのではないでしょうか。今回は自由研究のヒントになりそうな、葛西臨海水族園での観察のポイントなどをお伝えします。
たとえば、魚の泳ぎ方をじっくり見てみましょう。「大洋の航海者 マグロ」すいそうのクロマグロを見てみると、
尾びれを左右にしなやかにふって泳いでいます。クロマグロの泳ぎについては、こちらの動画でもしょうかいしています。
泳いでいるクロマグロのようす
体の横についているのが「
胸びれ」、せなかにあるのが「
背びれ」、おなかがわの後ろの方についているのが「
臀びれ」、一番後ろにあるのが「
尾びれ」。
魚は
尾びれをふって泳いでいるイメージがあるかもしれませんが、実は
尾びれ以外のひれを主に使って泳いでいる魚もいます。「カリブ海」すいそうのスポットフィンホグフィッシュは、どんな泳ぎ方をしているでしょうか。
胸びれを前後にパタパタと動かして泳いでいますね。
スポットフィンホグフィッシュが泳いでいるようす
では、「オーストラリア南部」すいそうのサザングローブフィッシュはどうでしょうか。
背びれと
臀びれをひらひら動かして泳いでいます。方向を変えるときは、
胸びれを動かしています。
サザングローブフィッシュの泳ぎ
他の魚はどうでしょうか。また、それぞれが泳ぐときに使っているひれの形や大きさは、どうなっているでしょうか。魚の種ごとに比べてみてもおもしろいかもしれませんよ。
他にも水族園では、自由研究のヒントにもなりそうな、「スポットガイド」や「エサの時間」をおこなっています。生き物たちのえさの食べ方や観察のポイントを、スタッフがかいせつします。観察のポイントを知ったうえで見てみると、また新たな発見があるでしょう。
観察していて気になったことがあれば、「情報資料室」のスタッフに質問してください。標本もたくさんありますので、ぜひ近くでじっくり見てみてくださいね。

情報資料室でお待ちしています
みなさま、夏休みはぜひ水族園に来て生き物の観察をして自由研究に役立ててください。もう自由研究は卒業された、というおとなの方も、ぜひ観察をしてみてください。きっとおもしろい発見がありますよ。
都立動物園・水族園では、中高生を対象にした「レポートチャレンジ」の作品も募集しています。ぜひ応募してください。
〔葛西臨海水族園教育普及係 加藤ソフィー〕
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