2020年2月26日追記:
国内外での新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止、および来園者の方々の安全を考慮して中止します。なお、お申し込みいただいた方々には個別にご連絡を差し上げます。ご理解くださいますようお願い申し上げます。
都立動物園・水族園(上野動物園・多摩動物公園・井の頭自然文化園・葛西臨海水族園)は、都内に生息するカエルやイモリの保全に取り組んでいます。これらの取組みをふまえ、身近な水辺の保全について考える講演会を開催します。
第1回「水辺の植物・動物・人のつながりを考える」は、水辺環境における生き物と人とのつながりをテーマに実施します。明治大学の倉本宣氏をお招きし、多摩川の河原の象徴種であるカワラノギクと干潟の象徴種であるウラギクの保全、他の生き物や人間生活との関わりについてのお話をしていただきます。また、当園の職員からは、井の頭自然文化当園における両生類の保全活動と井の頭池の「かいぼり」後に水生物園周辺で見られた生き物の変化について報告します。
身近な水辺の生き物の生態や保全に関心のある方々のご参加をお待ちしております。
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カワラノギク (撮影:倉本宣氏) | ウラギク (撮影:倉本宣氏) |
日時 2020年2月29日(土) 13時30分~16時
場所 動物園(本園) 資料館2階
対象 高校生以上
定員 60名 ※事前申込制(先着順)
参加費 無料(入園料も無料となります)
内容
◆講演1「井の頭自然文化園における両生類の保全活動」
高濱由美子(井の頭自然文化園 水生物館飼育展示係)
◆講演2「かいぼり後に見られた井の頭池の生き物の様子」
土屋 泉(井の頭自然文化園 水生物館飼育展示係)
◆講演3「河原の象徴種カワラノギクと干潟の象徴種ウラギク」
倉本 宣 氏(明治大学農学部 教授)
【要旨】
本来、日本の河川には中流には河原、河口には干潟が広がっていました。それが戦後、いくつかの原因によって急速に減少し、そこを生息地とする動植物も激減してしまいました。その代表となる植物が、ノギクのなかまのカワラノギクとウラギクです。これらの生育環境を保全するために、市民・研究者・行政が協働して取り組んできた活動を紹介するとともに、洪水や人間の管理という攪乱の卓越した河川生態系における生物多様性の守り方についてもお話しします。 |  倉本宣氏 |
【倉本氏プロフィール】
1955年東京都生まれ。博士(農学)。東京都庁を経て、1996年から明治大学教員。武蔵野台地北側の崖線の赤塚公園のニリンソウの保全活動、多摩丘陵の桜ヶ丘公園の作業型ボランティアの実務にかかわる。専門は造園学・保全生物学。
現在、明治大学農学部専任教授。応用植物生態学研究室にて「生物多様性を保全・再生し、人と自然とのかかわりを再構築する」というテーマのもと、自然や人と自然との関わりに関する活動や研究をおこなっている。
主な著書として『タンポポとカワラノギク』(岩波書店、2001年)、『生物多様性緑化ハンドブック』(地人書館、2006年)、『絶滅危惧種の生態工学』(地人書館、2019年)がある。
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
mizube2020@tokyo-zoo.net宛に、件名を「第1回水辺講演会」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
【締 切】
定員に達し次第締切 ※開催中止といたします。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
※応募はEメール1通につき1組までとします。
※1月23日(木)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
定員に達した際は、井の頭自然文化園ホームページでお知らせします。
その他
身近な水辺保全講演会 第2回「江戸前の ウナギとカニとトビハゼと…」を、2020年3月1日(日)に葛西臨海水族園にて開催します。概要や応募方法は
こちらをごらんください。
(2020年01月23日)
(2020年02月22日:開催中止について追記)