2020年2月26日追記:
国内外での新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止、および来園者の方々の安全を考慮して中止します。なお、お申し込みいただいた方々には個別にご連絡を差し上げます。ご理解くださいますようお願い申し上げます。
かつては身近にいた水辺の生き物は、多くの種でその数が減っています。なぜ数が減っているのでしょう? 守っていくにはどうすればよいのでしょう?
都立動物園・水族園(上野動物園・多摩動物公園・井の頭自然文化園・葛西臨海水族園)は、都内に生息する水辺の生き物の保全に取り組んでいます。これらの取組みをふまえ、身近な水辺の保全について考える講演会を開催します。
第2回「江戸前の ウナギとカニとトビハゼと…」 では、都立動物園・水族園のトビハゼの保全の取組みを紹介するとともに、鹿島建設株式会社の柵瀬信夫氏をお招きし、ニホンウナギをはじめとするさまざまな水辺の生き物がすみやすい環境とは何かについてのお話をしていただきます。
生き物たちは複雑につながっており、一度失われた自然を元の姿に戻すことは容易ではありません。それでも保全活動を続けることには意味があります。私たちには何ができるのか、いっしょに考えてみましょう。
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川に人工のすみかを設置しているところ | ウナギに麻酔をかけて調査しているようす |
日時 2020年3月1日(日) 13時30分~16時
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 どなたでもご参加できます
※年齢制限はありませんが、参加者の推奨年齢は中学生以上です。
定員 80名 ※事前申込制(先着順)
参加費 無料(入園料も無料となります)
内容
◆講演1「葛西臨海水族園のトビハゼ保全活動について」
笹沼伸一(葛西臨海水族園 飼育展示課 飼育展示係)
◆講演2「伝統工法と新技術で救う水辺のウナギ」
柵瀬信夫 氏(鹿島建設株式会社 環境本部)
【要旨】
ニホンウナギが絶滅危惧種になりました(※)。この20年、ウナギ研究は産卵場所探しと人工種苗生産が主になり、多くの研究者は足元にいるウナギのことをわすれていました。
その一方で、私たちはウナギ資源の保護再生は「親がいなければ子どもは増えない」との基本的な考えのもと、建設企業の立場から水辺構造物の改善をめざし、水辺食物連鎖の上位であるウナギとそのえさとなる生き物のすみかづくりを考案しました。講演では、考案したすみかがどのように生き物に利用されているかなどについて、実例を中心に紹介します。 | 柵瀬信夫氏 |
※ニホンウナギは環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類 EN、東京都版レッドリストでは東京都本土部絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
【柵瀬氏プロフィール】
1949年生まれ、日本大学大学院水産学専攻博士課程修了農学博士。1982年鹿島建設株式会社入社、建設構造物と生き物との共存を主題に調査研究をおこない、その現場での知見を基に、生き物(人間を含め)のすみかづくりの特許と実用製品の開発をおこない、製品普及の技術営業もおこなっている。
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
mizube@tokyo-zoo.net宛に、件名を「第2回水辺講演会」とし、本文に参加希望者全員の氏名(ふりがな)・年齢、代表者の住所・氏名・電話番号を記入してお送りください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
【締 切】
定員に達し次第締切 ※開催中止といたします。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
※応募はEメール1通につき1組までとします。
※1月23日(木)から募集を開始し、先着順で受け付けます。
定員に達した際は、葛西臨海水族園ホームページでお知らせします。
その他
身近な水辺保全講演会 第1回「水辺の植物・動物・人のつながりを考える」を、2020年2月29日(土)に井の頭自然文化園にて開催します。概要や応募方法は
こちらをごらんください。
PDFダウンロードはこちらから
(2020年01月23日)
(2020年02月03日:チラシを追加)
(2020年02月26日:開催中止について追記)