多摩動物公園のアジア園では現在、ホンドタヌキを9頭飼育しています。山の斜面を利用した放飼場は、サル山ならぬタヌキ山として、隠れた(?)人気スポットです。ただし、場所が主要なルートからすこしはずれた小道ぞいにあることもあり、あまり目立たず、知らずに通りすぎてしまうお客さんが多いのが悩みのタネでした。
そこで、放飼場の場所はそのままながら、より見やすい展示を目ざして、今月(2007年3月)初旬から改修工事をすすめ、このたび完成し、リニューアルオープンしました!
U字溝を埋め込んだじょうぶな巣穴や、岩陰などと同様、日よけができる場所、食事風景もごらんになれるよう工夫した餌場など、タヌキたちがより自然に近いかたちで行動するすがたが観察できます。
日本の固有種であり、民話や童謡にかかせない里山の愛嬌者タヌキたち。彼らがいきいきとくらす、楽しさいっぱいの新展示を、ぜひごらんください。
(2007年3月30日)
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