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「絶滅したニホンオオカミ展」開催──上野 2006/01/27
 2006年2月4日(土)から2月26日のあいだ、干支の「戌」にちなんで、「絶滅したニホンオオカミ展」を開催します。会場には、和歌山大学(和歌山県立自然博物館保管)、および、東京大学から「ニホンオオカミ」の剥製をお借りして展示。このほか、パネルでニホンオオカミを紹介します。

 日本に現存するニホンオオカミの剥製は、上記2体にくわえ、国立科学博物館で展示している1体だけで、計「3体」のみ!

 東京大学の標本は、東京大学が1881年に岩手県の業者から購入し、農学部森林動物学教室で保管されていました。ただし、岩手県産であるという以上の情報はないようです。(東京大学総合研究資料館開催「東京大学コレクション II」のニホンオオカミの項目より)

 和歌山県立自然博物館保管の剥製は、和歌山大学から寄託されたものです。博物館のサイトのニホンオオカミのページによると、ニホンオオカミの剥製および標本は、上記3体にくわえ、ライデン自然誌博物館に剥製が1体、大英博物館に毛皮、そして最近、ベルリン自然史博物館に毛皮のかたちで保存されていることがわかったそうです。

 上記期間、平日は午前10時から午後3時30分、土日は午前10時から午後4時30分のあいだ公開します。場所は、上野動物園西園の動物園ホール隣にある「ズーポケット」。

 貴重な剥製標本3体のうち、2体が上野動物園で同時公開。ニホンオオカミは、1905年(明治38年)に捕獲された個体を最後に、絶滅したと言われています。

(2006年1月27日)



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