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カピバラに池をプレゼント
 └─井の頭  2010/08/06

 2010年3月から公開しているカピバラは、すっかり当園の人気者になりました。オスのファー(2歳)とメスの日向(ヒナタ、3歳)です。

 さて、カピバラの放飼場は、以前リュウキュウイノシシを飼育していたところで、池はありませんでした(リュウキュウイノシシは今年2月に17歳で死亡しました)。水辺にすむカピバラにとっては、どうしても欲しい水場です。
 とりあえずプラスチック製のバット(水桶)を置き、水浴びができるようにはしていたのですが、ゆったりと水浴びする姿を見ていただきたいと、池を作りました。

 当初、カピバラが浸る程度の規模で設計していたのですが、「お風呂は大きい方が気持ちいい!」という園長の一声で、幅6メートル×奥行き3メートルほどの、放飼場全体の広さを考えるとかなり大きな池ができあがりました。

 8月1日の朝、カピバラを初めて池つき放飼場に出したところ、昼前には池に入って泳いでいました。池の一番深いところは70センチありますが、そこで立つような姿勢をとり、水面に浮いた餌を食べることもあります。

 猛暑の折、カピバラに池をプレゼントできてホッとしています。気持ち良さそうに水浴びするようすをどうぞごらんください。

写真:大きなプールに入った2頭

〔井の頭自然文化園飼育展示係 冨田恭正〕

(2010年08月06日)



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