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ミナミコアリクイが育っています──上野 6/4
 東園と西園をつなぐ「イソップ橋」のちかくにオオアリクイがいます。手の甲を地面につけて、ナックルウォーク。基本的に地上で生活します。

 一方、ミナミコアリクイは樹上性。しっぽも使ってつかまります。右の写真でもそのようすがわかります。上に向かって撮影していますので、格子になっているのが天井、緑の面は垂直の壁です。

 ミナミコアリクイの母子がパラグアイからやってきたのは2004年1月29日でした。残念ながら、母親は2月18日に病気で死亡してしまいました。赤ちゃん(オス)の名前は「ココ」。まだココが小さい3月15日に撮影した哺乳シーンのビデオは、トップページから、「東京ズーネットBB」の「うごく!どうぶつ図鑑」でごらんください。
 ビデオをみると、目を閉じて哺乳びんから飲んでいます……。飲んでいるときも、長い舌が横に出ているのが意外。今ではもう哺乳はしておらず、器に入れてあたえています。冷凍アリも食べるようになりました。

 右の写真は2004年5月20日の撮影。天井につかまったままのココを飼育担当者が呼ぶのですが、なかなか降りてきてくれません。「シュシュ」という声でココを呼んでいる担当者に、その声についてたずねると、“ココはかまってほしいときなど、「シュシュシュ」と声を出す”とのことでした。
 部屋にはオランウータンのぬいぐるみが置いてあります。ココは母親がわりのこのぬいぐるみにつかまって、スヤスヤ寝ていることもあるそうです。ぬいぐるみも見せて、声で呼んで、ようやく降りてきてくれたところを撮影。
 天井につかまっていると、当然、顔が下に向くことが多いのですが、見ていると、鼻先から液体がポタポタと……。ふだん、においをかぐときなども、鼻先がかなり濡れているそうです。
 現在、非公開エリアで飼育中。展示予定は未定です。(2004年6月4日)



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