多摩動物公園の昆虫園で「ジンメンカメムシ」の展示が始まりました。2004年の特別展「世界の怪虫・妖虫大集合!」以来、久々の登場です。夏休みに合わせて展示を再開しました!
このカメムシは、頭を下にすると、背面の模様がなんともユーモラスな人間の顔に見えてくるから不思議です。
本来、「オオアカカメムシ」という名前なのですが、今では「ジンメンカメムシ」の方が有名になってしまいました。この名前がこのまま定着するかどうかわかりませんが、昆虫では似たような例がほかにもあります。
たとえば、秋の鳴く虫としてよく知られるクツワムシ。もともと「クダマキ」(管巻:機織に使う部品)という名前でしたが、馬具の「クツワ」(轡)がすれ合う“ガチャガチャ”という音に似ているため、いつのまにか「クツワムシ」という名が定着してしまいました。
話がそれてしまいました。ジンメンカメムシの背中の模様は、ヒトの指紋と同様、個体ごとに少しずつ異なり、千差万別ですので(といっても展示しているのは7匹だけですが)、じっくり見くらべてみてください。
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 野村友宏〕
(2008年08月22日)
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