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ユキヒョウ、子どもたちの成長記録
 └─多摩  2008/05/16

 先月(2008年4月)の9日に誕生したユキヒョウの子どもたちは今、モニター画面で成長のようすをごらんいただいています。来園者の方からも、「大きくなったね~!」と声をかけていただけるほど、すくすく成長中!

 生まれてしばらくの間は、ミルクを飲んでいるか、寝ているかのどちらかでしたが、生後2週間もすると、自己主張をする声が大きくなり、巣内での移動範囲も広がってきました。

 生後3週めあたりから足がしっかりしてきて、上半身を支えられるようになり、動くスピードも若干速くなりました。同時に鳴き声が、「グエー」という低音から、「ピーヨ」という高くて澄んだ声に変わりました。まるで小鳥が鳴いているような可憐な鳴き声です。

 例年、高い声が出るようになったころ、子どもたちは巣から出てくるようになります。高い声は遠くまでよく聞こえるので、巣から離れて親を呼ぶときに役立つのでしょう。とはいえ、今回生まれた子どもたちはおっとりしているのか、母親が慎重に育てているからなのか、まだあまり巣の外に出てきません。でも、みんな元気一杯。兄弟どうしでよくじゃれあっています。

 「兄弟」と書きましたが……そうなんです。じつは3頭ともオスなのです。(前回のニュースのときにはまだ性別がわかっていませんでした。)3頭が生まれ、全頭同じ性だったのは1999年以来です。3頭のうち2頭は、先日名前の募集をおこないました(「日本の伝統色」にちなんだ名前を募集)。残る1頭は、父親シンギズの出身地がカザフスタンなので、カザフスタン在日大使から名前をいただくことになっています。

 名前は、一般公開に合わせて発表します。公開は早ければ6月中、遅くても7月の予定。どうぞ楽しみに!

写真上:巣の中のようす
写真下:体重測定

〔多摩動物公園南園飼育展示係 福田愛子〕

・昨年(2007年)5月に生まれたユキヒョウの動画

(2008年05月16日)



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