2008年が始まりました。今年はネズミ年というわけで、干支展「いのかしらネズミーズ2008」が好評開催中です。目玉はハツカネズミ 100頭による大型水槽展示で、来園者からは「かわいい~」とよろこばれています。
◎これまでのニュース
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干支展「いのかしらネズミーズ2008」とキーパーズトーク「ネズミのおはなし」
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「ネズミランド」をのぞいてみよう!
ところで、井の頭自然文化園でハツカネズミと同じ齧歯類の人気者といえば、忘れちゃいけないのがテンジクネズミ(モルモット)です。こちらも、「ふれあいコーナー」でみなさんのご来園をお待ちしています。今回は、このモルモットたちにとって年末恒例の「全頭シャンプー」について紹介しましょう。
飼育係は、モルモットとみなさんとのふれあいを安全におこなうため、日々衛生管理に気を配り、飼育管理にあたっています。それでも餌の乾牧草や人間の手などから、なんらかの雑菌やカビなどをもらってしまう可能性があります。これを放置しておくと、たとえば皮膚炎などが群れ全体に広がってしまうかもしれません。
そこで、年末の2007年12月25日、獣医2名と飼育係3名で「ふれあいコーナー」のモルモットたちを医療用の薬用石鹸で洗い、ドライヤーで乾かす作業をおこないました。その数なんと 130頭! 1頭ずつていねいに作業するため、午前と午後合わせて4時間強かかりました。
お湯の中で「ピィィー……」(ヤメテ~?)と声をあげる個体や、ドライヤーの熱風から逃げようと脱走を試み、台から落ちそうになる個体……。中には洗われたショックで放心状態になる個体もいました。しかし、これも健康維持のためと、がんばってもらいました。洗いあがったモルたちはどことなくツヤツヤ、白いところがまぶしく白く、一大行事を終えた私たちにはまばゆく見えました。
今年もモルモットふれあいコーナーをよろしくお願いします!
〔井の頭自然文化園飼育展示係 永田典子〕
(2008年01月04日)