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ツシマヤマネコついに公開!
 └─井の頭 2007/10/26

(2008年1月13日追記:現在、体調不良のため、展示を中止しています。)

 先週もお知らせしたとおり、2007年10月20日(土)、井の頭自然文化園では、ついにツシマヤマネコのオスを公開しました! 先週のニュースはこちら

 公開前日、展示施設である「ヤマネコ舎」に移動しましたが、翌朝、無事に寝部屋から出てくれるかが不安でした。しかし、そんな私たちの心配をよそに、オスはすんなりと寝部屋から出て来て、しばらく新しい住居の中を歩きまわった後、高い切り株の上にどっしりと腰をおろしました。ツシマヤマネコ目あてにいらしゃった来園者や取材の方々にとっては、絶好のポジションです。たくさんのカメラが向けられても動じるようすはありません。その後も、日のあたる床で寝そべったりする行動が見られました。

 今回、公開したのは5歳のオスです。昨年(2006年)11月に対馬の野生生物保全センターから来園したときの体重は 5,000グラム弱でしたが、今回移動した時に測定すると 5,400グラムもありました。すがたも態度?も貫禄じゅうぶんです。

 また、公開にともない、10月20日と21日には、飼育担当職員によるキーパーズトーク「ツシマヤマネコの話」を開催しました。ツシマヤマネコの生態のほか、ツシマヤマネコの置かれた現状、地元である対馬を中心におこなわれている保全活動、当園が協力している繁殖事業について紹介しました。大勢の人にお集まりいただき、質問もさかんで、30分の予定が1時間以上になった回もありました。対馬からやってきた着ぐるみ、ツシマヤマネコの「つばき」も参加して、ヤマネコ舎の前はいつになく大にぎわいでした。

 ヤマネコ舎の中にはツシマヤマネコの生態や分布などを紹介する大型パネルも設置しています。沖縄県西表島だけにくらす「イリオモテヤマネコ」よりも知名度が低いツシマヤマネコですが、今回の公開をきっかけとして、多くの方々に「ツシマヤマネコ」を知っていただければと思います。

 大盛況だったキーパーズトークを、2007年10月28日(日)にも実施します。午後2時から約30分。ヤマネコ舎前にお集まりください!

(2007年10月26日)



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