2007年6月3日(日)、希少種のソデグロヅルが3年ぶりに孵化しました。ただし、育てているのは「産みの親」ではありません。しかし、ひなは順調に育っています。
多摩動物公園では従来よりソデグロヅルの保護増殖に力をそそいでいます。2004年までは人工授精による繁殖をおこなってきましたが、2005年には、当園生まれの「2世」どうしのペアリングが成功したので、自然交配に移行。
今回繁殖したペアは、オスの「青」(2001年5月31日、当園生まれ)とメスの「黄」(1997年5月13日、当園生まれ)です。このペアは2006年から有精卵がとれるようになりましたが、うまくひなを育てられるかどうか不安があったため、実績のある別のペアに育雛(いくすう)をまかせることにしました。
現在ひなを育て居るのは、オスの「緑」(1985年6月20日、国際ツル財団生まれ、1986年3月14日来園)とメスの「白」(1990年6月13日、ハルピン市動物園生まれ、1992年10月8日来園)です。このペアは、メスの「黄」の両親です。つまり、緑と白は、孫を育てていることになります。
なお、青と黄には次の卵が生まれており、順調に抱卵しているので、今後、育雛にも挑戦させる予定です。現在、多摩動物公園のソデグロヅルは、今回のひなを含めて、オス4羽、メス9羽、不明2羽となりました。
(2007年6月15日)
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