「ウミホタル」は体長3ミリほどの小さな生き物で、昼間は海底の砂の中にもぐり、夜になると餌をさがして泳ぎまわります。二枚の透明な殻のあいだにエビのような生き物が入った姿形をしていて、殻のあいだから脚を出してクイクイと泳ぐようすは、機械仕掛けのおもちゃのようです。
この小さな生き物は、名前のとおり発光します。昆虫のホタルとはちがって、体の一部が光るのではなく、体から出る物質が海水中で酸素と反応して光るのです。この光は、身を守る武器や仲間どうしのコミュニケーションに使われていると考えられています。
水族園では、「東京の海」エリアの「10min.ライブ」のコーナーで、ウミホタルの発光実験展示をおこなっています。展示回数は、11月から毎日午後2時15分と3時45分の2回に増えました。スタッフが解説とともにお見せする、ウミホタルの美しい光をどうぞご覧ください。
写真上:抱卵中のメス。体の中に見えているつぶつぶが卵
写真下:ウミホタルの発光。発光物質を海水中に放出して光る
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