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ジョーフィッシュの口内保育──葛西 11/9
 「世界の海」エリアの「バハカリフォルニア」水槽では、ブルズアイジョーフィッシュが卵を保育中。そっと覗くと、白いサンゴ砂に掘られた穴の中から、大きな目で外をうかがっています。
 ジョーフィッシュは大きく力の強いあごをもっており、海底に巣穴を掘ったり、穴の上を通る小さな魚やエビなどを待ち伏せして食べるのに役立ちそうです。水槽の中でも、口でサンゴのかけらをくわえて、せっせと巣穴を作る様子が見られます。
 大きな口には、ほかにも大事な役割があります。オスが口の中で卵を守るのです。餌の時間になると、卵を巣穴の中において、ちゃっかり餌を食べるそうですが、孵化の時期が近づくと餌を食べなくなるようです。卵は約8日間で孵化し、体長約4ミリの仔魚(しぎょ)が口から泳ぎ出ます。
 海の魚で卵を守る魚は少数派ですが、ほかにも口内保育をする魚、体に卵をつけて持ち運ぶ魚、さらには、卵だけでなく生まれた仔魚まで守る魚などが知られています。
(くわしくはメールマガジンZooExpressのNo.33 をどうぞ。写真は巣穴から顔をのぞかせているオス[卵はくわえていません])



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