上野動物園にいるジャイアントパンダは、オスのリンリンだけ。これまで、メキシコのチャプルテペック動物園に3回出かけて、繁殖に挑戦してきましたが、0勝3敗……。
1992年11月5日に北京動物園から来園したリンリンは、現在18歳をむかえ、繁殖個体としては高齢になってきました。
上野動物園動物園がチャプルテペック動物園と「共同繁殖契約」をむすんだのは、2001年1月15日のこと。リンリンがメキシコに出張したのは:
1回め──2001年1月29日~同年4月25日
2回目──2001年11月12日~翌年4月24日
3回目──2003年1月27日~同年4月26日
の3回です。チャプルテペック動物園は上野動物園とは反対に、メスしかいません。シンシン、シーファ、シュアンシュアンの3頭です。
これまで、人工受精もおこないましたが、残念ながら赤ちゃん誕生にはつながりませんでした。
メキシコからメスが来日することが決まったのは、2002年11月8日のことでした。そこで白羽の矢が立ったのがシュアンシュアン。1987年6月15日、チャプルテペック動物園生まれの16歳です。
そして、このたび来園日が決定! 12月3日(水)、成田着の日本航空11便でやってきます。当園到着は、午後8時30分ころの予定ですが、交通事情によって前後します。
一般公開日は未定ですが、健康チェックをおこなったり、あたらしい環境にならしたり、約1~2週間の準備期間をおいてから公開します。
自分の住み慣れた環境にメスをむかえて、いよいよリンリンのペースでコトが運ぶはず、きっと(希望)。
写真は、上と真ん中がシュアンシュアン、下がリンリンです。
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」の
ジャイアントパンダはここ(鳴き声と動画もあります)
(2003年11月22日)