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オレンジシーペンの展示──葛西 2006/08/11
 「ウミエラ」と聞いて、どんな生きものかわかりますか? 右の写真をごらんください。ウミエラは海の鰓(エラ)。かたちが魚のエラににているのです。

 英名は「シーペン」。砂から立ち上がったすがたが羽根ペンに似ています。ウミエラは刺胞動物のなかま。刺胞動物にはサンゴやイソギンチャクなどが含まれますが、ウミエラもその一つ。

 葛西臨海水族園では、ウミエラのなかま「オレンジシーペン」の展示をはじめました。名前のとおり、あざやかなオレンジ色をしています。世界の海エリア「深海の生物」水槽で展示しています。

 オレンジシーペンは、アラスカから南カリフォルニアに分布します。からだは伸び縮みして、最大50センチになることも。羽状のからだにはイソギンチャクのようなポリプがびっしりと並んでいて、プランクトンを効率よくつかまえます。ウミエラ類の多くは夜行性で、昼間は砂にもぐってしまいますが、オレンジシーペンは昼でも見ることができます。

(2006年8月11日)



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