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モウコノウマ「ヌレイエフ」死亡──多摩 2006/07/20
 1980年6月4日にイギリスのホイップスネード動物園で生まれ、1981年6月4日に来園したモウコノウマノのオス「ヌレイエフ」。きれいな毛なみと長い尾が特徴的な個体でした。25年ものあいだ、来園者に親しまれてきましたが、最近、体がおとろえていました。

 この数日、暑さでヌレイエフの体力も低下していましたが、2006年7月14日日中、放飼場で倒れてしまいました。懸命の治療をほどこしましたが、翌15日朝8時30分、係員が死亡を確認しました。死因は熱中症でした。

 モウコノウマ(蒙古野馬)は、現存する唯一の野生馬。かつてはアジア大陸内陸部の平原からヨーロッパにかけて広く分布していましたが、乱獲などによって 100頭たらずに激減しました。

 その後、世界中の動物園とモンゴルの保護区では近親交配が起こらないよう国際的な血統管理のもとで繁殖につとめ、 個体数は1,000頭以上にまで回復してきています。多摩動物公園のモウコノウマは、ヌレイエフの死亡後、オス1、メス3の計4頭となりました。

・東京ズーネットBBより動画「モウコノウマ出産」(2004年9月9日~10日撮影)

・東京ズーネットBBより動画「モウコノウマの親子」(2004年10月14日撮影)

(2006年7月20日)



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