天然記念物に指定され、絶滅が心配されているニホンイヌワシが今年も無事に育って巣立ちました。巣立ったのは6月5日。展示場所はアジア園の猛禽舎です。3月17日に孵化を確認し、生まれた2羽のうち、1羽は人間の手で育てました。ニホンイヌワシは1回の産卵で二つの卵を産みますが、2羽とも育つのはまれです。
父親は「青梅」(推定17才)、母親は「小町」(8才)です。青梅は1984年6月12日に青梅市の山林で保護、小町は1996年4月12日に
秋田市大森山動物園より来園した個体です。今回生まれた2羽をふくめ、多摩動物公園では12羽(オス7羽、メス3羽、不明2羽)のニホンイヌワシを飼育しています(写真は人間の手で育てた個体)。