正門から猛禽舎を抜けると、右にあるのが閑々亭(かんかんてい)。壁や庇(ひさし)等がきれいになりました。
かんかんてい? と思われるでしょうか? 上野動物園内の記念建造物のひとつです。ちょっと歴史の説明を。
1603年、家康が江戸に幕府を開いてまもなく、上野動物園東園から東京都美術館のあるあたりが、藤堂高虎(安土桃山・江戸前期の武将)にあたえられました。その後、寛永寺建立にあたって、高虎は土地を幕府に返上するとともに、屋敷跡に寒松院を建てて寄進しました。
この寒松院で休息をとる家光将軍接待のために、高虎が建てた茶室が閑々亭です。1868年に消失後、再建され、動物園に編入されてから、改修とともに、位置もすこし移されながら、存続しています。
この閑々亭のすぐそば、そして園内各所で、江戸開府四百年記念「江戸の動物たち」を開催しています。パネルと写真で、東京が江戸だったころの人と動物のかかわりを紹介しています。
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