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トウキョウトガリネズミ初公開──多摩 2005/08/11
 トウキョウトガリネズミは、ネズミといってもモグラのなかま。トウキョウといっても、国内では北海道に分布。「世界最小の哺乳類の一つ」などと形容されます。しっぽを除いた体長は約5センチ、しっぽの長さは約3センチ、体重は約2グラムしかありません。

 そのトウキョウトガリネズミが2005年7月25日に来園。8月7日から、アジア園の「モグラの家」で公開中! 小さい動物ですので、見えづらいかもしれませんが、よく動いていますので、じっくり見てください。トウキョウと名がついているのは、発見者が「エゾ」(蝦夷)を「エド」(江戸)と誤表記したためだとか。

 本種が来園したのは、札幌市の野生生物総合研究所との共同研究の一環です。同研究所は、現在危急種に指定されているトウキョウトガリネズミの調査を、1999年から北海道の嶮暮帰島(けんぼっきとう)で進めています。

 トガリネズミ類はコウモリのように超音波を出して、モノの位置を把握するといわれています。

(2005年8月12日)



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