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高齢になったマヌルネコの飼育管理について
 └─上野 2025/08/18
 上野動物園のマヌルネコの「ドロー」(オス)と「ユス」(メス)は、ともに15歳です。

 マヌルネコの寿命は、飼育下では10年ほど、野生ではもっと短いので、2頭はかなりの高齢個体といえます。そのため、どちらも筋力の低下が見られ、活動量が減ったり高いところに登らなくなったりしてきたほか、換毛がうまく進まないなど、老化が顕著になっています。

 また、定期健診の結果、腎臓が弱っていることも判明しました。これらの理由から、展示を終了し、管理エリアでの飼育に切り替えました。

 管理エリアでは、食欲が増し、体調も安定しています。このような状況を踏まえ、今後は展示には戻さず、静かで穏やかな環境の中で飼育をおこなう方針といたしました。

 長年にわたり、マヌルネコへの理解を深めるために貢献してくれたドローとユスが、これからも穏やかにすごせるよう努めてまいります。

マヌルネコ「ドロー」(2025年7月3日撮影)
マヌルネコ「ユス」(2025年7月3日撮影)

(2025年08月18日)


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