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アルパカの毛刈り
 └─上野 2025/06/26
 上野動物園の子ども動物園ふたば牧場では、5月26日の休園日にアルパカの毛刈りをおこないました。
5月の下旬に毛刈りをおこなうのは早いのでは、と思う方もいらっしゃるかと思いますが、アルパカは、南アメリカのアンデス山脈の3,500mから5,000mの高地が原産の家畜です。暑さには弱いため、毎年上野動物園では、本格的な暑さが到来する前に毛刈りをおこないます。

 アルバカは人が毛を利用するために改良されました。そのため毛が生え換わることなく伸び続けます。これが毛刈りをする理由です。毛刈りには、動物専用の大型の電動バリカンと裁ちばさみを使用します。アルパカの毛質はとても密なので、裁ちばさみで毛を梳きながらバリカンを進ませます。

毛刈り前
毛刈り後

 バリカンの音はとても大きく、その音に驚いてアルパカが暴れたりする可能性があるため、鎮静剤を投与して、アルパカが毛刈り中に大きく動かず、飼育係も安全に毛刈りをおこなえるようにしました。鎮静剤が効いて落ち着いたアルパカをそっと横にして、皮膚を切らないよう細心の注意を払いながら、腹や首、足などの体毛を短くしました。


1,816gの毛がとれました

 また、毛刈りと併せて、健康管理の一環として採血と爪切りをおこないました。

 恒例の毛刈り後、スッキリとした姿になったアルパカ。今年の夏も快適に過ごせそうです。

〔上野動物園子供動物園係〕

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