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不忍池に集まるカモたち──上野 1/31
 上野動物園内の不忍池にカモが増えたことにお気づきでしょうか? じつは昨年の暮れに餌づけをふたたび始めたのです。

 餌づけ再開以前には、不忍池のカモが少なくなっていることに気づいた方からメールをいただいたこともありました。昨年、池にはモモイロペリカンやオオワシ、タンチョウやシジュウカラガンを放しましたが、その影響ではありません。カモが減ったのは、餌づけをやめたから、なのでした。むしろ、他の鳥がいることがカモたちを呼ぶきっかけにもなります。

 かつては、ヒエやアワなどで餌づけをしていました。でも、水に沈んでしまう餌では、水質悪化のおそれがあります。そこで、今回は食パンを利用することにしました。

 まず、飼育担当者が餌づけを始め、1月21日以降は、1日2回、シルバーボランティアが来園者にパンを配っています。午前11時ごろと午後2時ごろ(時間は若干前後することがあります)、タンチョウとシジュウカラガンのいる岸辺にお集まりください(ニシツノメドリ展示舎の近くです)。

 昨年、不忍池に放したタンチョウとシジュウカラガンは、これまで囲いの中にいたのですが、今では池に自由に出入りができます。これらの鳥も、パンを食べに来ます。

 池で泳いでいるのは、オナガカモ、ホシハジロ、キンクロハジロなど。そして、空からはユリカモメがやってきます。

 今後、上野動物園では「展示種」と「野生種」の“両立”をめざしています。動物園の中にある「野鳥渡来地」としての不忍池。ご期待ください!



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