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ムサシトミヨの巣作りと産卵──井の頭 1/24
 井の頭自然文化園の水生物館にムサシトミヨというトゲウオ科の魚がいます。この魚は、オスが水草の茎などに直径3センチほどの巣を作り、そこにメスがやってきて卵を産みつけます。オスはそこに放精をして、孵化後も稚魚をまもるのです。

 その巣づくりと産卵のようすを、「うごく!どうぶつ図鑑」で公開しています。

 撮影は2001年2月。オスはからだから粘液を分泌し、カヤをあつめて巣をつくります。体長は3~4センチほど。そこへメスがやってきて、巣の中で産卵します。

 オスの巣にはメスが複数あつまってきますが、どういう力関係か、やがて雌雄のカップルができあがり、オスはメスを巣に招きいれます。ビデオの最後の方では、巣穴の中に卵が見えています。

 ムサシトミヨの生息が現在確認されているのは、埼玉県の熊谷市だけ。めずらしい魚です。2001年には、埼玉県の魚に制定されました。

 参考サイト:JF全漁連のサイトから「県の魚・旬の魚」のリスト



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