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新オランウータン舎オープン──多摩 4/29
 2005年4月28日、ついに新オランウータン舎がオープン。第1運動場から第4運動場、そして「飛び地」があるこの新施設の特徴は、運動場と飛び地が、9本のタワーとロープでつながっていること。その長さは約 150メートル、高さは12~13メートルです。

 オープン式典の後、午前11時20分ごろ、タワーのある放飼場に出たオランウータンたちは、たちまちタワーに登りましたが……、ロープを渡るまでにはいたりませんでした。でも、この日の午後、1~2メートルほど渡ったそうです。今後にご期待ください。

 室内の放飼場は空調完備です。快晴で気温の上昇したこの日、室内はすでに冷房中。ここには「つなひき」のできるしかけがあって、厚い布のロープが、オランウータンのいる室内から、観覧スペースにのびています。来園者はこのロープを手にとって、ガラスの向こうにいるオランウータンとつなひきができるのです。子どもたちが3人がかりでひっぱっていましたが、中にいたオスの「キュー」にはあっけなく負けていました。

 多摩動物公園の開園は1958年。当時からずっとオランウータンの飼育をつづけています。前のオランウータン舎は1971年築。老朽化が進んだため、同じ場所に、アジアの熱帯雨林展示施設として、このたび新施設が完成しました。以前と同様、マレーグマを展示する放飼場もあります。

(2005年4月29日)



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