上野動物園に「こどもどーぶつえん」がオープンしたのは1948年4月10日。今から57年前の、桜が散りはじめた頃でした。開園当日の日誌にはこう記されたそうです。
子供動物園 午後1時半より、飼育全員応援。盛大に終了せり。
「PTA」1948年5月号には、古賀忠道園長(当時)の言葉が掲載されました。
こんど上野に子供動物園を計画した。(略)子供たちがいるところに、動物たちを出してあそばせることと、動物舎のなかに子供たちをいれて、動物の世話をしたり、動物を愛撫したりさせることである。[そのためには]動物をよく知り、かつ子供たちを理解した、優秀な指導者が必要である。(略)弱者をいたわる心を、少しずつでも子供たちの心にうえつけてゆきたいと考えたからである。
さて、今の子ども動物園に「ともだち牧場」がオープンしたのは1990年5月2日。柵ごしにウシ、ヒツジ、ウマ、ラマなどの大型家畜を間近で見ることができる施設です。このたび、15年目をむかえた新生子ども動物園のシンボルとして、「ともだち牧場」の中に「ふれあいコーナー」をつくりました。
公開は2005年4月24日午前10時30分からです。この日は、小宮輝之園長のあいさつの後、テープカットをおこないます。牧場の中に入って、目の前でウシの大きさや、ミゼットホース(世界一小さなウマの品種)の小ささを実感してください。なお、この日は、先着 100名様に、特製携帯ストラップをさしあげます。
今後、ともだち牧場でのふれあいコーナーは、火曜日から土曜日の午後1時45分から。終了時間は、その日の動物たちの体調で決定します。
(2005年4月15日)