葛西臨海水族園では、深海の魅力を伝える講演会や、深海生物と私たちとの意外なつながりを紹介するプログラムを開催します。
当園で展示している深海生物の多くは、水族園のスタッフが漁船に乗ったり、釣りをしたりして集めたもの。深海と海面の水温差が小さくなる冬は、深海生物採集のベストシーズンです。深海生物の観察にふさわしいこの時期に、魅力たっぷりの深海の世界を一緒にのぞいてみませんか?
1.深海ラボ×JAMSTEC
“深海”の世界を紹介する「深海ラボ×JAMSTEC」を開催します。
水族園の調査で採集された貴重な深海の生き物の標本や採集方法を紹介します。また、今年も
国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の協力で、さまざまな深海の生き物や環境などの調査方法をご紹介します。
日時 2018年1月27日(土)、28日(日) 各日10時~15時
場所 本館2階 レクチャールーム
内容
深海ってどんなところ? 体験や実験を通して、深海の特殊な環境を紹介します。
深海にはどんな生き物がいるの? 深海には、さまざまな姿形をした生き物がたくさんくらしています。標本を見ながら、深海の生き物の姿形をじっくり観察してみましょう。
君も食べている? 深海の生き物 深海の生き物の中には、私たちの食卓にならんでいるものもいます。遠いようで意外と身近な深海の生き物を紹介します。
深海の生き物はどのようにやってくるの? 水族園で展示している深海生物がどのようにやってくるのかを紹介します。
JAMSTECコーナー 今年も海洋研究開発機構(JAMSTEC)の協力を得て特別コーナーを設けます。JAMSTECがおこなっている深海生物の調査などについて紹介します。
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昨年のようす | 深海ってどんなところ? |
2.深海トークショー(※受付を締め切りました)
海洋研究開発機構(JAMSTEC)協力のもと、「深海トークショー」をおこないます。
今回は、しんかい6500副操縦士と深海生物学の研究者お2人を講師としてお招きし、深海調査のようすや深海の生態系について、普段見ることができない映像や標本を交えながら、わかりやすくお話しします。
日時 2018年1月21日(日) 13時30分~15時30分
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 小学3年生以上
定員 先着80名
※定員に達しましたので受付を締め切りました(2018年1月18日)
内容
◆第1部「深海×しんかい6500×釣り」
田山雄大 氏(日本海洋事業株式会社 深海技術部所属 しんかい6500副操縦士)
【講演要旨】
どこまでも透き通った青い海の底にあるのは、あまり馴染みのない暗黒の深海。その深海の様子を、「しんかい6500」で見てきた深海の映像や深海生物の標本、そして皆さんも知っている海の生き物や釣りの話を絡めながら紹介します。
【プロフィール】
1983年福岡県生まれ。日本海洋事業株式会社 深海技術部所属 しんかい6500副操縦士。
国立清水海上技術短期大学校を卒業後、日本海洋事業株式会社入社。無人探査機「かいこう」チーム、有人潜水船「しんかい6500」チームを歴任し、2016年より無人探査機「ハイパードルフィン」パイロット。
業務の傍ら趣味の深海釣りも探求中。アカムツ、キンメダイはもちろん、水深400m以深から体重20kgのヨロイザメや世界記録のテナガダラを釣り上げた実績を持つ。次なるターゲットは深海の巨大魚アブラボウズだ。 |  ヨロイザメと田山雄大氏 |
◆第2部「深海の喰う喰われる──ドラマティックな生き物たち」
土田真二 氏(国立研究開発法人 海洋研究開発機構 海洋生物多様性研究分野 技術主幹 水産学博士 東京海洋大学連携大学院 准教授)
【講演要旨】
深海の高圧、低温、暗黒、貧栄養という過酷な環境の中で生物が生き残るために、いかにえさとなる生物を捕らえるか、またどのようにして天敵から逃げのびるのか、喰う喰われるという重要な関係が存在します。
今回は、「熱水噴出域」、「2011年に巨大地震が発生した東北沖」、「深海の頂点捕食者、深海の“ライオン”とは何か?」これら3つのテーマにおける「喰う喰われる」を紹介します。
【プロフィール】
1966年東京都生まれ。東京水産大学(現東京海洋大学)大学院博士課程修了。研究テーマは深海生物学。
熱水性甲殻類の分類・生態から、音響によるバイオトラッキング、深海トップ・プレデター研究もおこなう。バクテリアの分析から小型ロボットの操縦までオールマイティにツールを使いこなし、深海で起きているさまざまな現象を明らかにする。
著書に『小学館の図鑑・NEO 水の生物』共著、小学館)、『潜水調査船が観た深海生物― 深海生物研究の現在』(共著、東海大学出版会)など。 |  土田真二 氏 |
託児サービス
本トークショーの開催時間中、0歳〜就学前までのお子様の託児サービスを実施します。ご希望の方は、申込み時に託児を希望するお子様の年齢(トークショー実施日現在)と人数を
2018年1月10日(水)までにご連絡ください。料金は無料です。
※定員に限りがありますので、先着順となります。
託児サービスの申込み期限がトークショーの応募締切と異なりますので、ご注意ください。
なお、託児サービスについては外部に委託しての実施となります。
応募方法
Eメールで以下のとおりお申し込みください。
shinkai@tokyo-zoo.net宛に、件名を「深海トークショー」とし、本文に参加希望者の氏名(ふりがな)・年齢(学年)・性別、代表者の住所・電話番号を記入してお送りください。
お申し込みの際は、@tokyo-zoo.netからのEメールを受信できるよう、迷惑メールフィルターやメールソフトを設定してください。特に携帯電話からお申し込みの方はご注意ください。
※
先着順で受け付け、定員になり次第締め切りますので、ご了承ください。
※お申込みの際ご提供いただいた個人情報は、当該イベントに関するご連絡のみに使用します。
また、データの保管や削除など、個人情報については厳重な管理をいたします。
3.深海スタッフトーク
水族園スタッフによるトークショーです。水族園で展示している深海の生き物をどのように採集し、運んでくるのか、そしてどのように飼育するのかについてお話します。
日時 2018年1月13日(土) 13時30分~14時45分
場所 本館2階 レクチャールーム
対象 どなたでもご参加いただけます
定員 80名
内容
◆「深海生物に出会うまで──深海採集の深~い話」
葛西臨海水族園 調査係 松村 哲
◆「深海生物のあれこれ──飼育の工夫と見どころ」
葛西臨海水族園 飼育展示係 幅 祥太

昨年のようす
4.深海クイズラリー
深海生物を観察しながらクイズに挑戦をする平日限定クイズラリー「深海クイズラリー」を開催します。
へんてこな姿形をした深海生物。深海という厳しい環境でくらすのに便利なからだのつくりをしています。クイズを解きながら、その理由を探りませんか?
期間 2018年1月15日(月)~2月13日(火)の平日のみ
各日9時30分~16時30分(受付は16時まで)
※好評につき期間を延長します。問題用紙がなくなり次第終了します。
お早めにご参加ください。
終了いたしました。
場所 本館2階 情報資料室で問題シートと解説を配布
対象 どなたでもご参加いただけます
5.おとなガイドツアー
原則毎月「7」のつく日に、大人だけでじっくり水族園を楽しむ「おとなガイドツアー」。2018年1月は「Deep of Wonder──不思議な深海の生き物たち」とコラボし、「ディープな世界をご案内──深海生物」をテーマとしたツアーをおこないます。
詳しい内容はホームページや
葛西臨海水族園Twitter公式アカウントをご覧ください(近日中に発表予定)。
(2017年12月25日)
(2018年01月18日更新)
(2018年02月16日更新)
(2018年03月02日更新)