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ホフマンナマケモノの赤ちゃん誕生
 └─上野  2002/12/13

 2002年11月20日、西園にいるホフマンナマケモノが赤ちゃんを産みました。来園19年目で初めての出産です。しかも、ホフマンナマケモノの出産は日本初! 赤ちゃんの現在の体長は約20センチ、体重と性別はまだ不明です。

 母親は「コウ」、父親は「ヒデ」です。2頭とも1983年4月3日にアメリカのリンカーンパーク動物園から贈られた個体。いずれも推定22歳です。

 ナマケモノの寄贈を受けたのは、日本航空のシアトル・シカゴ線就航を記念してのことでした。上野動物園では、戦前にいちど、フタユビナマケモノを飼育したことがありますが、それ以降、ナマケモノはいませんでした。

 出産を確認したのは、11月20日の午前9時25分ごろ。ふだん、子どもは母親のお腹に抱きかかえられていて、すがたを見ることはなかなかできませんが、ぶらさがっているナマケモノのお腹のあたりをよ~く見てください。タイミングがよければ、赤ちゃんが見えるかも?! 担当者の話だと、午前中がよいようです。

 いちど母親が放飼場のフェンスをのぼり、来園者におなかが丸見えになったことがあります。もちろん、こどもはしっかりお腹にしがみついていて、落ちることはありませんでした。

 担当者によれば、生まれたばかりの赤ちゃんは、おとなのナマケモノをそのまま小さくしたようなすがたをしており、ずいぶん「しっかり」しているように見えたそうです。

 授乳も確認され、子どもは順調に育っています。最近では、母親の食べこぼした餌を口にしたりするすがたも見られるとか。

(追記:残念ながら、その後子は死亡しました。)

*写真上:2002年12月1日(生後11日目)撮影
*写真下:2002年11月20日(誕生日)撮影



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