2002年11月19日から、西園の両生爬虫類館でオーストラリアハイギョを公開しています。
ネオセラトダスともよばれるこの魚は、ハイギョの中でも、もっとも原始的で古生代の祖先に似たかたちをしていると言われています。魚類にはめずしく胸びれと腹びれに骨があり、背びれ、尾びれ、尻びれは、くびれずにひと続きになっています。
オーストラリアに生息する本種は、アフリカに生息するハイギョとはちがって、肺の呼吸機能が発達していないので、水なしで生き続けることができません。
食性は肉食で、成魚はカエルや小魚を食べます。平均寿命が50年。とっても長生きの動物です。上野動物園では、アジなどの魚類やアサリやエビをミンチにして与えています。大きくなると、肉食なのにバナナを好んで食べるそうです。
体長は、成長すると150~180センチにもなりますが、今回展示している8頭はまだ20~40センチ。
どうぞ“古代魚”のユニークなすがたを見に来てください。
(2002年11月29日)
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